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商店街探訪

第2回福島市・県庁通りクラフトモール

その街で暮らす人の日常が溶け込んだ商店街を、少しお散歩してみる連載企画。
個性豊かな雰囲気を楽しみ、グルメを堪能し、地元の人とおしゃべり。
今回はおしゃれな店が並ぶ、福島市・県庁通りクラフトモールへ。

「県庁通り商店街」から「県庁通りクラフトモール」に

県庁通り商店街の歴史は、戦後まで遡る。県内でも有数の歴史をもつ福島稲荷神社が近くにあることから、終戦後は闇市が立ち賑わっていた。その後線路が敷かれ、当時伊達へと続くチンチン電車(路面電車)が走っていた通りには、銀行や県庁、さまざまな店が立ち並んだ。
昭和38年(1963)には「県庁通り商店街振興組合」が発足。その後、令和の時代になっても、通りには代々受け継がれてきた老舗が多い。こだわりや技術力が光るお店が集まっていることから、逸品を求めて市外から訪れる人も多いそうだ。
そこでこの春、さらなる発展を目指してアーケードを一新。地域の人やお客様とのコミュニティづくり、技やこだわりのある専門店街として、「県庁通りクラフトモール」として生まれ変わる。それぞれのお店の特徴を生かしたワークショップも展開する。

譲れないお客様への想いがお店のこだわりに

現在、加盟店舗は28店。早朝、創業80余年の「パン洋菓子・喫茶オジマ」を訪れると、焼きたてのパンが飛ぶように売れていた。昔ながらの製法で焼き上げるパン生地は、しっかりと素材の味がして、親子3代で食べている人もいるとのこと。眼鏡店「OPTICAL YABUUCHI」では、時間をかけて目の検査やコーディネートを。パットを削る微調整は手作業で、職人技が光る。「惣菜スタンド TARACO」では、野菜たっぷり、食べる人の健康を考えたお弁当がずらり。
どのお店にも、培った技術と、訪れるお客様への想いが。それこそが商店街の魅力を高めるのだと感じた。

カフェバー「EACHDAY」★1。食事からスイーツ、アルコールまで楽しめる。プリンは462円。
昭和8年創業の「パン洋菓子・喫茶 オジマ」★2。朝から常連客で賑わう。
眼鏡店「OPTICAL YABUUCHI」★3。身につけた人の品格を上げる眼鏡を国内外からセレクトしている。
店が立ち並ぶ通りの一角。
大人から子どもまで人気の「惣菜スタンド TARACO」★4のお総菜。
シルク専門店「絹工房おりをり」★5。 「ぐるり」vol.2の「Ippin☆Collection」にも登場。
福島市民に「おいなりさん」として親しまれている「福島稲荷神社」。
色とりどりのお花がそろう「Total Plants bloom」★6。 観葉植物やドライフラワー、オブジェも。
住所 県庁通り商店街振興組合:福島県福島市上町2-20
アクセス 東北道福島西ICから車で約10分
駐車場 無し
TEL 024-572-4443(株式会社文化堂)
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