オンリーワンの出会いを求めていざ出発!

商店街探訪

第4回仙台市・仙台朝市

その街で暮らす人の日常が溶け込んだ商店街を、少しお散歩してみる連載企画。
個性豊かな雰囲気を楽しみ、グルメを堪能し、地元の人とおしゃべり。
今回は食通をうならせる、仙台朝市へ。

訪れる人の食欲を刺激する戦後から続く”仙台の台所“

JR仙台駅西口から5分ほどのビル街の中に、活気溢れる市場を発見。鮮魚店や青果店、総菜店などコンパクトに区分けされた店舗には、選りすぐりの食材が並んでいた。鮮魚店の見事なお刺身のサクを前にどれを買うか迷っていると、オリーブオイルを持った男性が「今日の分を」と袋詰めされた牡蠣を受け取り、小走りに去っていった。
仙台朝市は〝仙台の台所〟とも呼ばれ、地域の住人から地元で飲食店を営む人、市外から仕入れに来る人まで、新鮮な食材を求めて大勢の人たちが続々と訪れる。
その歴史は終戦後に遡る。空襲で焼け野原となった仙台駅前。絶望と混乱の中にあっても、人々が食材を持ち寄り露店が立ち始め、青空市場が誕生した。時代が変化し仙台の都市化が進んでも、生鮮食品市場として残り、現在までずっと人々の生活を支え続けているのだ。

専門店のプロに教わる宮城・全国のおいしいもの

青果店では買い物かごを持ったお母さんたちが、晩御飯のおかずを相談。目の前には、ゴロンと大きな北海道産とコロンと小ぶりな鹿児島産の2種類のジャガイモが。「今の時期は、北の完熟したもの、南のフレッシュなもの、両方あって贅沢だね。鹿児島産の新ジャガの素揚げをお塩で食べるなんてどう?」と、店員さん。練り物店では、「春の夜はまだ寒いから、おでんを煮込みながらお花見なんていいかもね」。散策しているうちに、お腹がすいてきた。
購入したものは発送もOK。食材とレシピをたっぷり仕入れて、帰った後の楽しみができた。

三陸産の海藻を中心に販売する「正海屋★1」。
宮城の旬の野菜が並ぶ。
朝市で仕入れた新鮮な野菜をベースに、16種以上のトッピングから好みの組み合わせが選べるカスタムサラダ専門店「Picks Salad★2」。
朝市に訪れる人を癒やす「110(イトー)コーヒー★3」。
朝市にはたくさんの鮮魚店が。希望があればさばいてくれる。
「鮮魚の渡憲★4」では、新鮮な魚介類がお刺身になり店頭に並ぶ。
鮮魚店が立ち並ぶ通り。つい目移りしてしまう。
「仙台朝市」は朝のみならず17:00まで営業(店舗によって異なる)。
「齋藤惣菜店ころっけや★5」一押しのじゃがじゃがころっけ65円。
鮮魚の渡憲★4
住所 仙台朝市商店街振興組合:宮城県仙台市青葉区中央3-8-5 新仙台駅前ビル318号室
アクセス 東北道仙台宮城ICから車で約15分
駐車場 なし
TEL 022-262-7173
公式HP https://sendaiasaichi.com/
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