オンリーワンの出会いを求めていざ出発!

商店街探訪

第7回仙台市・荒町商店街

その街で暮らす人の日常が溶け込んだ商店街を、少しお散歩してみる連載企画。個性豊かな雰囲気を楽しみ、グルメを堪能し、地元の人とおしゃべり。
今回は、歴史情緒の中で交流が育まれる仙台市・荒町商店街へ。

古き良き時代の薫りを求めて長く親しまれる老舗を訪問

仙台城下で栄えた6つの〝御譜代町”の一つに数えられ、現在の場所に移された後、麹の街として発展。今や往時の名残を感じる場所は少ないが、どこか懐かしい空気に満ちている。 東二番丁通り側からすぐの「珈琲店ぴーぷる」は、この地で50年以上も愛されてきた一軒。オールディーズが流れる店内で味わえるのは、喫茶店メニュー王道のスパゲティだ。盛りの良さも、食べ盛りの若者たちに好評だそう。
創業年を尋ねると、赤穂事件の頃までさかのぼる「及川酒店」。現店主、及川龍二さんは12代目で、先代の國雄さんも元気に接客中だ。龍二さんの姉、夕子さんもお店を支えながら、毎月第二土曜日の11~16時に開催する「ふろしき市」で商店街を盛り上げる。クラフト作家は作品を風呂敷に包んで参加。ビールケースの上に風呂敷を広げ、売り場を作るというユニークなスタイルで話題となっている。

お祭りや交流イベントを通して楽しさを共有できる商店街に

「ホステル キコ」は、商店街に新風をもたらした異文化交流の発信地。世界中から訪れる旅人たちの滞在を支えながら、食文化など多彩なテーマで交流イベントを定期的に行っている。ここを拠点にスポーツMCなどで活躍中の遠藤正彦さんは、外国人滞在者と商店街の人々をつなぎながら、フットワーク軽くイベントを企画するキーパーソン。「商店街を歩くコスプレイベントもやってみたいんですよ!」と、目を輝かせながら話す笑顔が印象的だった。
「金光山 満福寺」は、伊達家2代藩主忠宗によって建てられたお堂に毘沙門天を祀る古刹。毎年8月1日と2日、満福寺を中心に商店街全域が会場となる夏祭り「毘沙門天王祭」は、一年のハイライト。地元住民はもちろん、町外の見物客や「ホステルキコ」に滞在する外国人たちも参加し、まさにボーダレスな笑顔でいっぱいとなる。

しっかりと火を入れて甘く仕上げたケチャップソースが絶品の「珈琲店ぴーぷる」自慢のナポリタン880円。
店頭に色とりどりの風呂敷幕が掲げられたら「荒町商店街ふろしき市」スタートの合図。
晩酌向けの手ごろなお酒や豊富な地酒を取り揃える「及川酒店」。
右から店主の及川龍二さん、國雄さん、夕子さん。
及川酒店は、2017年に誕生したクラフトビール「穀町エール」を最初に卸した酒店でもある。
幕末の頃、回文師として名を馳せた、仙代庵こと細屋勘左衛門の傑作が書かれた看板。
「Hostel KIKO(ホステル キコ)」館内には、外国人スタッフが製作した荒町商店街を紹介するマップやスクラップブック、滞在者たちの手作りのアートやポラロイド写真などでいっぱい。イベント情報はInstagram(hostelkiko)で随時告知。
毎年8月1日、2日に開催される「毘沙門天王祭」。
商店街のお土産として、細屋勘左衛門の手による挿絵と回文が入った江戸風のうちわ角型3850円と、仙台庵の酒好きがうかがえるひょうたん柄をあしらった丸型2750円の2種類を製作し、「及川酒店」などで販売中。
「金光山 満福寺」のお堂のそばに立つ樹齢300年以上のクロマツ。
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