オンリーワンの出会いを求めていざ出発!

商店街探訪

第3回山形市・七日町(なのかまち)商店街

その街で暮らす人の日常が溶け込んだ商店街を、少しお散歩してみる連載企画。
個性豊かな雰囲気を楽しみ、グルメを堪能し、地元の人とおしゃべり。
今回は魅力的に変化を遂げる、七日町商店街へ。

はじまりは山形城下の物資交易の街

お散歩する人、店先でおしゃべりをする人、観光を楽しむ人……。賑わいの中、「御殿堰(ごてんぜき)」のせせらぎの音にふと足を止めた。
かつての山形城下、七日町。「御殿堰」は馬見ヶ崎川からお堀へと水を入れるために造られたもので、400年の歴史がある。その後も生活用水や農業用水の確保のために用いられ、時を超え人々に潤いを与えてきたのだ。街の中心である旧県庁・県会議事堂の「文翔館」から延びる国道112号は羽州(うしゅう)街道。そこに交わる七日町一番街は、宮城県へと至る笹谷街道だった。歴史ある街道の名残や、敵襲を防ぐための不思議なクランクにも、城下町の面影を感じた。
物流の拠点であった街に市が立つようになり、商いが盛んになって商店街が発展。現在の七日町商店街振興組合には87店舗が加盟している。

歴史の面影を残しつつ進化し続ける商店街

商店街を散策していたら、お腹がすいてきた。懐かしく味わい深い老舗洋食店「チロル」、江戸時代創業の「そば処庄司屋」、持ち帰りもできる本格派窯焼きナポリピッツァ「フラム」……。どこも魅力的で目移りしてしまう。
飲食店以外にも昔ながらの専門店と新しい店が共存する商店街は、着々と歴史を積み重ねてきた。近年はリノベーションや新開発によって生まれ変わった店もある。
地元に暮らす人のみならず、訪れる人にも居心地がよく、もう少しお散歩していたいと欲張りな気持ちにも。最近では電動アシスト付き自転車のレンタルも始まり、散策がますます便利になった。

「そば処庄司屋★1」の、といちそば、さらしなそばが両方食べられる相盛り板天は2380円。
「山形屋台村ほっとなる横丁★2」は「ぐるり」vol.2でも紹介。
イタリアの窯で焼く本格ピッツァが食べられる「ピッツァとワインのお店 フラム★3」。
店先で見つけた金魚鉢。
商店街の癒やしの場。正式名は「水の町屋 七日町御殿堰★4」。
文政4年(1821)創業の和菓子店「佐藤屋★5」。伝統銘菓の「乃し梅」をベースにした「甘露梅」648円(左)や「乃し梅のシロップ」1296円(右)も人気。
大正5年(1916)に建てられた旧県庁及び県会議事堂「文翔館★6」は入館無料。
笹谷街道は今「七日町一番街」に。
「佐藤屋」のレモンとラム酒と黒糖の羊羹「りぶれ」1296円。
老舗洋食店「チロル★7」のナポリセット1500円。
住所 七日町商店街振興組合:山形県山形市七日町1-1-1
アクセス 山形道山形蔵王ICから車で約10分
駐車場 あり
TEL 023-631-6368(山形まちづくり)
公式HP http://www.nanokamachi.com/
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